小説を書く狸です。 薬剤師免許を持つ農家でもあります(゚Д゚)ノよしなに! 2023/1/7にアンソロジーを発売しました。 一迅社アイリスNEOより『ハッピ…
おれは静の櫛だよ。付喪神。綺麗な和風文体。切なさ。どきりとする台詞。印象的なフレーズ。深い作品でした。ラストの余韻、よかったですー。
主人公・伊織が祖母の死から間もなくして出会った、櫛の付喪神が伊織に新たな光景を見せてくれます。祖母の死で別れの意味を悟った伊織が、付喪神との奇妙なつながりを大切にしようとする姿勢が、文章全体に優し…続きを読む
一人の人物の終わりから始まるこの物語。その人のお葬式で孫である主人公が一人ロウソクの番をする。この時点ですでに静かな時間の中にいて、彼は祖母との思い出を思い起こしている。そしてそれが動きだす…続きを読む
主人公=伊織さんの祖母である静さんのお葬式。そこに不意に現れた綺麗な少年風の付喪神の願い。それは静さんと共に葬られること。しかし伊織さんは目の前の、生まれたばかりの生命にそんなことは出来ないと…続きを読む
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