ひとつの別れが新たな出会いをもたらす物語

主人公・伊織が祖母の死から間もなくして出会った、櫛の付喪神が伊織に新たな光景を見せてくれます。
祖母の死で別れの意味を悟った伊織が、付喪神との奇妙なつながりを大切にしようとする姿勢が、文章全体に優しい手触り感を与えています。
付喪神のはかなげな様子も相まって、物語のあとも二人を見守りたい気持ちにさせるお話です。

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