概要
迫りくるコサック軍1万。対するは鈴得小隊67名。絶体絶命の危機に…
明治三八年(1905年)一月。激戦の末、旅順を陥とした日本軍であったが、その戦力は限界に達していた。一方のロシア軍は、猛将ミスチェンコ率いる1万のコサック軍団が、日本の補給路を断たんと進撃を開始。鈴得中尉率いる第七小隊67名の死闘がはじまる…
おすすめレビュー
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- ★★★ Excellent!!!反戦の思いが高まります☆
日露戦争。
教科書では「勝利した」と、ざっくりな説明で終わっていたが、戦況には様々な戦いがありドラマがあった。その一コマが、作者さまの熱い思いと重ね合わせて、丁寧かつ事細かに描かれている。
人が人でなくなる時、それは人種やお国柄という枠を超えて誰しもが常軌を逸した行動を取るもの。しかし、深く根付いた部分では、ちゃんと人としての心が残っている。だから悲観してはいけない。戦った者たちにしかわからないものかもしれないけど、戦うことで理解し合えるものもあるはずなのだ。そんな人間ドラマを読める環境そのものが幸せだ。
サムライの涙は特別なものですが、我ら読者に涙の制限はありません。読んで、感じたままに涙…続きを読む