日露戦争。
教科書では「勝利した」と、ざっくりな説明で終わっていたが、戦況には様々な戦いがありドラマがあった。その一コマが、作者さまの熱い思いと重ね合わせて、丁寧かつ事細かに描かれている。
人が人でなくなる時、それは人種やお国柄という枠を超えて誰しもが常軌を逸した行動を取るもの。しかし、深く根付いた部分では、ちゃんと人としての心が残っている。だから悲観してはいけない。戦った者たちにしかわからないものかもしれないけど、戦うことで理解し合えるものもあるはずなのだ。そんな人間ドラマを読める環境そのものが幸せだ。
サムライの涙は特別なものですが、我ら読者に涙の制限はありません。読んで、感じたままに涙できる熱い作品です☆