負った傷が深ければ深いほど。「花の乙女」は冷酷皇帝をいやせるのかも

あまあま・じれじれ・モダモダを書かせたら、カクヨムナンバーワン!と思われる、綾束乙。
得意の筆を存分に振るって……と思いつつ、
随所に現れる、きびしい現実の影。

ヒロインである「花の乙女」トリンティアちゃんのみならず。
冷酷皇帝からもほのかに見える、深い傷。
ふたつの傷は、癒しあえるのか。

ただの、あまあまラブストーリーだけではない。
傷から立ち直るために戦う若者の姿も描き出す、恋物語です。

かつて負った傷が、深ければ深いほど。
人を癒すことが出来るのかもしれません。

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