終章への応援コメント
とにかく二人が無事(?)だったことに、ひとまず息をつきました。
今までのことは本当に悪いナニカが見せていた悪夢だったのですよね。全てがそうと思いたい……(-_-;)
お祖父様に『あの世でくたばれ』は笑ってしまいましたが、翻弄され続けた勝太郎からしてみたらそれでも言い足りないくらいでしょう。
親の因果が子に報いとはよく言ったものです。なんで当の本人ではなく、その子孫が償わなければならないのか。
ただ二人の想いがナニカのせいでないのだとすれば、どのみち避けられない運命だったのか。
それとも影響を受けたせいでここまで長じてしまったのか、真相は謎ですが、ある意味そのナニカの意図は果たされてしまったようですね。
でも作者様の美しい文章のおかげか、そんな倫理観も小さな事のように思えてしまいました。
とりあえず人に迷惑をかけなければいいかと( ̄▽ ̄;)
二人の今後に幸あれです。
編集済
第5章 3への応援コメント
生の姿の白蛇様ではなく、自然が見せる一時の秘めたる景色だったとは。
ここだけを読めば、奥深い小さな山村の奥ゆかしくも明媚な伝説物語のようなのに……。
今までこの祠の神様が関係しているのかとか思ってましたが、こうしてみるとそんな妖しい神様ではない気もしますし……。
そうしてそんな別の角度、別視線から見た真実とは。
読み進めれば進むほど、混迷さが増していきます。
作者からの返信
コメントありがとうございます。
いよいよここから賛否両論を頂いた終局に向かうことになりますので引き続きお楽しみ頂ければ幸いです(あまりにも悩み過ぎてラスト手前が異なる話が3つ出来上がりました;つД`)
第2章 8への応援コメント
今や田舎でもなかなか味わえないような、深淵の静けさと闇夜の感じが伝わってきます。
更に異界のように感じる離れの存在が、『逢魔が時』や『丑三つ時』という不穏な言葉が作りだされてきた背景文化をうかがわせます。
そのまま蛇の魔性を思わせる姉のエロース。
思春期の弟の禁断の春情。
一歩間違えば近親相姦の生々しいはずの事柄が、こんなに昇華されて描かれているところも流石です(^_^)
作者からの返信
コメントありがとうございます。
もともと官能小説として書き直したものをもう一度普通の小説に更に書き直した小説なので、行間の間に泣く泣くカットした濡れ場シーンがございます(゚Д゚)ノ
掲載後うっかりカットし忘れた個所を見つけた時は焦りました(;´Д`)
編集済
後書きへの応援コメント
香竹さま、お疲れさまでした。全巻、楽しく拝読させて頂きました。
友未は、特に、第1章が大好きです。文学的な香気の中にしっかりとエロスの描き込まれた素晴らしい名文でした。
その後の章にも印象に残るエピソードや美しい場面が数多くあって、文学性の高さを堪能させて頂きました。第5章あたり、友未の好みとは多少異なる描き方もあって、少し残念な気も致しましたが、それは読者のわがままとお赦し下さい。
美しく、懐かしい大河篇をお寄せ下さりありがとうございました。
この作品の原形というか、さらに苛烈で短かった頃の姿が想像されます。
作者からの返信
コメントありがとうございます。
後書きにも書かせて頂いております通り、本作は香竹の現在に至る分岐点のような作品なもので、特に後半部の数年に亘る舵の切り替えの試行錯誤が書いてる本人には年輪のように垣間見えるので、読んで頂いた方がどんな反応をされるのか楽しみでした。この度友未先生より様々なご指摘ご感想を頂けて初心を思い出した心境です。ある意味ではまだまだ未完成の作品です。
なお、全章の中で唯一「終章」のみ初期作から全く手を加えておりません。この結末をtrueと見るかbadと見るか、はたまた実はすべて主人公の妄想だったというオチと捻るかは特に決めずに書きましたので読んで頂いた方にお任せします。
最後まで本作を深く読み込んでくださりありがとうございました。頂いたコメントを励みに今後も新たな挑戦を続ける所存です(・ω・)ノ
編集済
姉の回想 4への応援コメント
律の告白をきっかけに、物語の様相が一変してしまいました!人の無意識の底に原初から潜み続けるイドの怪物が純愛にも似た姉弟の想いを自ら犯していくような悲劇性さえ感じます。ミステリック・ホラー、サイコ・ホラー・ファンタジーとでも呼べば良いのでしょうか …
微かに、ワーグナーの「イゾルデの愛の死」や「ブリュンヒルデの自己犠牲」的な結末が予感されますが、どうなるのでしょう …
「月に吠える」、萩原朔太郎がお好きなのかも。ですが、これも(作中描写 ≠ 書いてる人の性的嗜好の吐露)と同じで、即断は禁物ですよね。
作者からの返信
コメントありがとうございます。
当方さほどのワグネリアンではないものの、当初(エロ版)の結末はまさに黄昏終末的な幕引きとしておりましたが、「カクヨム版」掲載にあたってクライマックスはネット小説らしい劇的な結末に寄せてみました。お口に合えば宜しいのですが。
どんな大団円となるか引き続きお楽しみください。
第1章 11への応援コメント
あぁ、「いっぱし」でしたか!ありがとうございます。お恥ずかしい。
誤字報告(やや後の方): 再び姉の熱い下が → 舌が
もう一つ、別にどうでも良い些細な点で恐縮ですが、最後の数行前、「蛇に飲まれる蛙も同然にもかかわらず」は、「同然なのにもかかわらず」と「なの」を挿んで下さった方が自然で読みやすかったかもしれません。
この章は劇的な起伏があって面白いのですが、この小説をここまで拝読してきた中ではじめて若干の「乱れ」のようなものを感じました。登場人物の豹変ぶりが、いくらかうるさく感じられます。重傷を負って意識朦朧となり、そこから醒めて痛みに苛まれている主人公がその状態で「射精を催す昂ぶりを禁じ得なかった」というシチュエーションは友未には受け入れにくく、また、姉の豹変ぶりは、この章に至るまでの部分でも非常に印象的に描かれてきていましたので、恐怖感を煽るあまり露骨に強調してしまうと、気味悪さが損なわれて興ざめになりそうな気がします。個人的な好みとしては、もっと抑えて冷たく描いて欲しい気がしました。
作者からの返信
コメントありがとうございます。
誤字報告助かります。早速修正いたしました。
実はこの小説(後書きに詳しく経緯を記載しておりますが)、カクヨムに掲載する前はこの章にかなり濃い性描写(まあエロシーンですね。といっても咥えるまでいかないレベルの)を入れており、掲載に当たり丸々カットした後、違和感の残らぬようだいぶ均したつもりなのですが、結局温度差が目に付くようになってしまったようです。多分同じような場面が以降所々出てきてしまうかもしれませんが、エロ小説の消しきれぬ名残なのです。今後の教訓とさせて頂きます。
色々ご指摘ご指南頂きありがとうございます。是非以降の展開を引き続きお楽しみください。
編集済
第1章 10への応援コメント
当企画にご参加いただき誠に有り難うございます。
十話まで読了いたしました。率直な感想を書かせて頂こうと思います。
《良かった点》
明治、大正期のノスタルジーをビシバシ感じさせる繊細かつ緻密な情景描写に、主人公と尋常でない美しさを持つ姉の薄暗く、それでいて蠱惑的な熱をはらむ濃密なエロスが企画者の性癖にグサリと刺さりました。
こういう出会いがあるから感想企画をしているのだと改めて思わせてくれた、ただ素晴らしく読み応えのある作品でした。語彙力が消失するくらいに、純粋に好きな世界観でした。
また後日続きを拝見させて頂きます。
《悪かった点》
企画者はこの世界観に合っていると思うのであまり気にはしなかったのですが、読者様の中には少々字が込み入っていて読み辛いと思う方もいらっしゃるだろうとは感じました。
あとは難しい漢字を使用する場合は振り仮名をふれば読者様にもとっつきやすくなると思います。
色々書かせていただきましたが、とても読み応えのある作品だと思います。長文乱文失礼いたしました。
作者からの返信
丁寧なご感想有難うございます。
本作は諸事情あり、学生時代からごく最近に至るまで幾度も書き直してようやく完成の日の目を見た作品ですので、若かりし日の拙さが随所に見受けられると思います(特にわざわざ難しい慣用句を引き合いに出して下手な文章を粉飾してみたり)。
香竹の作品の中でも特に思い入れのある(ある意味書き手としての分岐点的な)物語でありますので、お気に召して頂けて幸いに存じます。是非今後の姉弟の行く末を見守って頂きたく存じます。
ありがとうございました。
後書きへの応援コメント
濃厚なお話でした。
精神年齢がお子様な私は、5話目を読んで、焦っておろおろしてしまいました(笑)
果たして読みこなせるか、不安だったのですが、
洗練された美しい文章で書かれたこの物語を読まないのは勿体ない、そしてやっぱり続きが気になる〜。ということで、読書タイムを人目を憚らない時間帯に変えて、ゆっくり拝読させて頂きました。
読み進めて良かったです。
4章の後半から謎が明かされていく様もハラハラしながら楽しみました♪
終章も、ひたすらに静かで、冷たく、暗い情景故に、勝太郎、刀子2人の(狂気めいた?)激情、熱が際立って感じられて美しく見事でした。
ありがとうございました!
作者からの返信
コメントありがとうございます!
最後までお読みくださりありがとうございました!
当初の予想通り、ご指摘の5話の辺りからがっくりPVが下がっていたのでハラハラしておりましたが、無事乗り越えて頂けたようで痛み入ります(?)。
なにぶん十数年前(福島で大学生をしていた頃)に構想したプロット故、当時の歪みきったアングラ志向が如実に表れている上、今ではハードルが上がりなかなか書けない一人称視点で話が進んでいくため、書いてる本人も幾度となく頭から毛布を被って悶絶したくなる衝動に見舞われました(読み返すのが怖い)。
書いている本人としても、大部分があまりにも鬱々とした展開の為、現在連載を進めている「白狼姫」(「彼方へ」の130年前を舞台にした話)の前半ではその反動が見事に現れてしまう有様となってしまいました。決して明るいお話ではありませんでしたが、本作を読んで頂きほんの少しでもカタルシスを感じて頂けたなら幸いです。
ありがとうございました。
後書きへの応援コメント
レディコミなどと称しては勿体ない。
同じエロティシズムも、作者様の筆で見事に昇華していると思います。
久々にライトノベルばかりでなく、純文学と言われるものも読んでみたくなりました。
このような作品を読ませて頂きましてどうも有難うございます。
作者からの返信
最後までお読みいただきありがとうございました。
随分昔に書いた物の焼き直し&焼き直しで仕上がった本作ですが、書いた本人としては非常に思い入れがある話なので、過分なご評価を頂き嬉しく思います。
当初の構想が非常に後味の悪い結末であったこともあり、実は前半の化け物にぼかされた主人公視点の姿か、終盤の主人公の夢の中の化け物退治の場面で登場するばかりで、実際に本当の姉が弟の前に姿を見せるのは一番最後にすうーっと伸びてくる手だけなわけですが(姉の回想除く)、二人の幸せな結末を思い描いてくださり書いた者としても漸く本作のトゥルーエンドを迎えることが出来た思いです。
ありがとうございましたm(__)m