これは彼らの冒険の書。少年漫画のような激熱展開に読みが止まらない
- ★★★ Excellent!!!
世界観やキャラの設定からして、とてもオリジナリティの溢れるこの作品。主人公セイルが木こりと聞けば、大抵の人が「え?」と気になるのではないでしょうか。だから武器が斧!
更には竜人という特殊状況であるし、変身すると性格まで豹変するし、中に「竜の賢者」がいるため、1キャラなのに3キャラいるような状態です。それが、ヒロインのフィールーンも同じ感じだという。
通常ならこんな状態、誰が誰やらって台詞では判断がつかなくなりそうなんですが、わかるんですよこれが…。口調が変わってもセイルはセイルだって。
旅の仲間達も個性派揃いで、更には敵や脇を固めるモブですら、記憶に残る佇まい。スピーディに展開される物語は一話ごとにいい所で終わるんだこれが!
あと1話、もう1話という感じで読み進めてしまう引きの良さ。
少しずつ進展する登場人物それぞれの距離感の恋愛要素や人間ドラマも、目が離せない展開が続きます。
辛くて重いシーンも存在しますが、友情や愛情で困難を力強く跳ね返して行くところ。冒険をしてるというワクワク感。ファンタジー長編として読み応えが最高。
まずは一話! それだけでこの作品の面白さの片鱗に触れられますのでぜひ。