第10話 いざ王都へ②

朝食を食べに行くとすでに2人が待っていた


食事が運ばれるとレイブンさんとその他騎士さん2人を残して全員下がっていった


するとスノウが急に起き上がり

『今から大事な話でもするの?僕がここに結界を張ってあげようか?』


私にはその雰囲気わからなかったんだけど、この子天才すぎんか?

なんてくだらない事を考えていると、私より先にレオラドール様がお願いしてもいいかと尋ねていた


『もちろんいいよ、今はったからもう何を話しても大丈夫だよ。あと僕の声がしたのは昨日ティシャからスノウという名前を貰ったから力が強くなったから出来た。今ここにいる人はティシャが信じてる人達だから聞こえるようにした』


『そうなのか、俺たちは君を名前で呼んでもいいのだろうか』


『いいよ。聖獣なんて呼ばれたらそこらへんの奴らと同じにされててむかつくからな』


待ってこの子犬じゃなくて、聖獣なの?

てかこの子結界はれるとかすご!

なんて頭で考えていた


『ティシャは僕よりすごいのにたかが結界で何おどろいてるの?ティシャは願えばなんでもできるし、神力も初代より上だよ?』


ん?どういうこと?私って強いの?

やれば出来る子的な感じ?

てか、初代ってなに…?!


『強いなんてレベルじゃないよ?だって、願えばなんでもできるんだもん。ティシャに勝てる者はいないよ。でもティシャの身体の近くにきて殴られたりしたら痛いと思う』


それは痛いでしょ。物理攻撃ダメ絶対。

よし覚えた!

レオラドール様が今度はスノウに質問した。


『そんな攻撃は俺が許さないが、なにか願ったりして彼女に副作用はないのか?今王都にいる聖女は力は1週間しか使えず、力を使うとすぐに疲れていた』


『名前長いからレオでいい?レオが言ってるそれは聖女じゃないよ。さっき見てきたけど、あんなのが聖女なわけないじゃん。

なんで人間はあんなのを聖女だと思ってるの?

本物の聖女は力使い放題でなんも副作用はないよ。息吸うのと同じ感じでお願いすれば大丈夫だよ』


また1人の聖女?てか、私願えばなんとかなるなんて最強チート過ぎない?



そこでデオンが質問をした

『王都のは聖女じゃない?!ほらあいつ胡散臭いもんな。でもならなんで力が使えるんだ?』


それもそうよね。例え1週間でも力が使えるな聖女よね?


『ねねティシャ、もしかしたら君が傷つくかもしれない。それでも聞く?

僕ね、あの庭園で君に助けてもらってから君が大好きで記憶が流れ込んできたのその時に見たことを確認しにあの後色々なところに行っててティシャの近くにいられなかったんだ…』


だから全然姿が見えなかったのね

今まで何度でも傷ついてきたし、王都の聖女さんに私も関わっているのなら知りたい


『大丈夫よ。今はみんながいるから耐えられる気がするの…』


そして周りを見渡すとみんながにっこりと笑って頷いてくれた


『えっとね、まずティシャのお父さんはあの人じゃないよ。それに君は1年前のある日とその偽物のお父さんに血を抜かれてたよね?

あのお父さんはその血を高く貴族に売り払いお金を得ていたんだよ』


待って、どういうこと?

あの人はお父さんじゃなかったの…?


レオラドール様が、それがあの聖女のところへいっていたということか?と確認していた


『そうだよ。あの聖女とかいう女がその血を買い飲んでいた。それで初代を超えるティシャの力でいっときは聖女の力を使えていたんだよ。だから多分血のあまりがなければもう力使えないんじゃない?』


皆が息を飲んだ


レオラドールが慌てたように立ち上がった


『そんな事ができるのか?!聞いたこともないぞ!でもそんな事ができるとしたらティシャは今まで…』


そこでレオラドールはなんとも言えずに言葉を詰まらせた



じゃあ聖女の血を飲めばみんな力が使えるってこと?歴代の聖女もそんな恐怖を…?


『ティシャ違うよ。さっきも言ったけど、ティシャは女神だから特別なんだよ。普通の聖女達の血じゃそんなことできない。


だから僕は大好きなティシャをもう傷つけさせない。君の大事な力を他人が使ってるのは腹が立って王都潰して粉々にしちゃうかも』


今すごい可愛い顔で、すごいこと言わなかった?


『まてまて、お前そんな凄いのか?!

王都潰すって強すぎないか?』


『うん、だって僕聖獣の王様だもん♪』


またしてもみんなが息を飲んだ

すぐにレオラドールはじめみんなが片膝をつきスノウに礼をとった、そして今までの不敬な態度への謝罪をした


『レオ、デオ、大丈夫だよ。僕はティシャが大好きだからティシャが信用してる人を傷つけはしない。ただ、彼女を傷つけたらそれが誰であっても僕は許さない』


スノウ…

こんな可愛い顔して聖獣の王様なん?!


『寛大な心に感謝する。そして我々はティシャを絶対に傷つけないと誓う。まだ質問があるのだがよろしいだろうか』


『レオその話方されるとティシャにもうつるかもだからやめて。僕は普通にしたいから名前で呼んでいいし今まで通り普通に話して


念の為もう一度言うけどここにいる人今は好きだけどティシャに何かあった時は、僕が容赦しないからね』


さすが王様ともいえるであろうその貫禄に驚いたし、これ普通に話さないとみんなが危ないやつだとティシャは悟った










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