第17話 皇帝陛下へのご挨拶
次の日急に皇帝陛下への謁見があると伝えられた
かなり緊張しながら向かったが、実際にあってみたらすごく陽気な優しいおじさんだった
「ティシャ、楽にしていいんだよ。
君の色んな話を聞きたくて、どうしても会いたいとレオにお願いしてようやく会えたのだ!
今日の夕食は一緒食べないかい?」
陛下の作戦を聞いていた昨日のもの達は皆みな苦笑いした。
またどこからか「うわ押し切ったかー」というような声が聞こえてきて笑いそうになっていたとかいないとか
そんなこんなで結局陛下の思惑通り晩餐へと移動した
そこで皆が驚いたのはティシャのマナーである。貴族顔負けのその食べる姿は、美しく優雅であった。
「ティシャはご両親のどちらかが貴族だったのかね?」
「いえ、物心ついた時から平民でした。父は産まれてすぐずっと遠いい世界にいると言われていましたのでおそらく亡くなっているのかと思われます。」
結局生きてるのか亡くなってるのかはお母さんしか知らないけど…
あの人もお父さんじゃなかったしね
生きてたら会ってみたい気もする
「そなたのテーブルマナーが綺麗じゃったゆえ、どちらかが貴族だったのかと思ってな
余計な事を聞いてすまなかった」
「テーブルマナーは多分母が教えてくれたのだと思います。記憶にはありませんが身体が勝手に覚えてたみたいです。」
「母上は素敵な人だったのだな
そういえば王妃がな、そなたに会いたいとずっと言っておってな。今日も来たがったのだが初めて皇帝と王妃にあったら疲れるかと思って遠慮してもらったのだ。
気が向いたら会ってやってくれるかの?」
王妃様か、気が重いなー。
そりゃ婚約者のいる息子の周りを何処の馬の骨かもわからない女が飛び回ってたらうざいよね
そんな事を考えていると陛下は先に下がるとのことで、後は若いもの同士仲良くねと帰っていった
今レオラドール様と2人は気まずいなと思いながらも、お茶を用意してくれている部屋へと移動した
「不便なことはない?足りないものとか何かあったらいつでも言っていいからね」
ああ、やっぱりレオラドール様は優しいこうして会うと落ち着く
「いえ、充分良くして頂いております。」
「そうか」とだけ呟くと2人で外の景色をみてただただゆっくりと時間が過ぎていった
もし暇だったら庭園や図書室もあるので行ってみるといいと部屋までエスコートしながら教えてくれた
「どちらも王族専用だから変なやつは来ないと思うけど十分気をつけるんだよ
私も時間があえば会いにくるから忘れないでね。」
そう告げると自分の部屋へと帰って行った
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