コラム① ルールがなぜあるのか
今回の企画も作品は残り三作品。
二作品ほど、手直しが必要ないレベルで書かれていた作品もありましたが、多くの作品がやはり色々な点で物足りなかったり読みづらかったりで修正をさせていただきました。 受け止めてくださった作者様方には改めてお礼申し上げます。
この企画で書き直しをしながら見えた点について、コラムといった形で書いてみたくなったので文章を書く際の参考に書いてみようと思います。
とは言え、私は文の構成がどうのこうのと、国語や小説の書き方についての勉強は一切していません。 膨大な読書経験のみを頼りに小説を書いているので、勉強してる人からすると初歩的なことを勘違いしていることもあります。
そのため間違っていることもありますが一つの考えとして聞いてください。
Web小説でとにかく多い行頭に──正確には段落開始時の空白がない作品。 これについては色んな意見があります。
中には横書きだとその方が読みやすいという人もいるわけですが、それは一般的にはあり得ないと思います。
しかし、ルールを守るべき、守った方が無難という意見は、その理由を『そう定められているから』と明確な理由を出さずに曖昧なことが多いです。
理由がはっきりしなくては指摘された側も受け入れにくいし、反発も起こりやすいものです。 なのではっきりと、ルールを守るべき理由を提示します。
段落開始時の空白、改行、句読点の打ち方など のルールは『意味の繋がりを整理して読み手に分かりやすく伝えるため』に決められたものです。
もちろんこれは基本的な文章の書き方の話であって、物語である小説を書く際には表現技法としてわざとそれをはずすこともあります。
ただ、そうした技法はあくまで効果的に表現するためのアクセントであって、基本はやはりルールを守るものです。
一つ、拙作から例文です。
『洋介がギターにはまったのも叔父の影響で、楽器も叔父が使っていたものを譲り受けたと話を聞いた。』
この一文を例えば下記のようにします。
『洋介がギターにはまったのも叔父の、影響で楽器も叔父が、使っていたものを譲り受けたと話を、聞いた。』
読みにくいですよね? なぜかと言えば文意の繋がりを断たれているから。
同じ文でも読点を打つ場所でこれだけ変わってしまう。 意味を理解しづらくなってしまう。
段落の作り方についてはここまで顕著には出ません。 それでも、できるだけ守って書かれた文とそうでない文では、全体の読みやすさにかなりの違いが生まれます。
こうした点について、今後コラムにて解説して行こうかと思います。
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