祇園精舎の鐘の声が聞こえる

この国で最初に天下を取った武家――平家。
その栄華は泡沫のごとく、短く、波の下に消えていく――その衰勢の中、平家を支える名将は、平知盛。
彼と、彼の目を通して、薩摩守忠度や能登守教経ら、滅びゆく平家の末期を飾る名将、猛将たちが描かれます――むろん、知盛自身の戦いぶりも。
知盛の恋人である佑音の戦いも華を添え、富士川、一の谷、屋島、壇之浦と、数々の戦場で、抗い、そして去り行く平家の最後の輝きを、その美しさを、どうぞご覧ください。

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