機械人形に捧ぐ終末の讃美歌

あらすじ

未来。社会に紛れ込んだ機械人形達の破壊工作によって人類の文明が崩壊して十数年が経過していた。
荒廃した世界で機械人形部隊の生き残りである『トト』と『テレジア』は人類捜索の旅の末に錆びれた一軒家に辿り着く。そこには独り老衰で息を引き取る寸前の老婆と飼い猫の姿があった。
男児型の指揮官機であるトトは自身の損傷を理由に捜索の中断を決定し、指揮下の女性型戦闘機体のテレジアはそれに従う。こうしてかつて人間に悪魔と恐れられた機械の兄妹の静かな暮らしが始まった。
そして月日は流れ、テレジアはある日トトに人間を探さないのかと問うた。そんな妹を静かにトトは笑った。

イメージソング　猫にヴァイオリン / アルカラ