幼少の頃の記憶を持たない主人公は、それ以外、普通の幸せな生活を送っていた。
18歳の誕生日を迎え、しばらく経ったある日、それまで育ててくれた母親に頼まれ、ある場所を訪れる。
その場所で出逢った美しい男性に、半ば、連れ去られるようにして、壁の反対側にやってきた。
そこは、雪のような降灰のために、疲弊し荒んだ、今までとは別の世界だった。
更に、この世界の人々は、皆、揃って、主人公を敵視し、憎悪の感情をぶつけていた。
これを、冷静に観察する主人公は、この先、どう動くのか、とにかく気になる。
プロローグ部分の出来事を、主人公に語らない、この国のいく末さえも気になる。
ここまでの、この物語のおもしろい……を、皆さまに!
これからの、この物語の続きの期待……を、作家さまに!
応援の意味を込めて、レビューを認めてみた。読んでほしいと思える物語のひとつである……。
個性的な母ハカセのもとで育てられた主人公のサラ。
18歳の誕生日で美しい男レヴァルに誘われ異世界へと転移するが……。
主人公が置かれる状況が、厭われつつも崇められる……極めて両極端な板ばさみ状態。
なので、読者もその場その場で彼女がどう扱われるのかとてもハラハラどきどきします。
一緒にこの世界にきた友人?のマセコはマイペースで共に手を取り合う間柄でもなく、サラは常に孤独です。
物語に深く関係してくるレヴァルも、とても冷たい男で、かと思えば見詰め合ったり……捉えどころのないキャラクターで、彼が登場するたびにどんな行動や言動をするのか無意識に注目してしまいます。
とても吸引力のある作品で、まだ連載中ですが、ずっとずっと面白い。
果たして行きつく先にサラの幸せが待っているのか、それとも辛い試練となるのか、終着点が気になります。
最後まで追っていきます。
完結まで執筆頑張ってください!^-^
「最近、異世界転移小説って多くない?」
「うんっ、悪女に転移って多いよね……」
「異世界転生なんて、もう腐るほどあるし!」
「そうそうっ! 手垢で汚れて真っ黒だしね」
なんて、貴方!
この小説は異世界転帰ですよ。
主人公の少女、沙羅は現代で息苦しさを感じながらも普通に暮らす女の子。ちょっと変わった母親代わりの博士に育てられています。
悩み事の種は沙羅を目の敵のように敵視する、幼馴染みのマセコです。友人のようで友人でもない彼女との学校生活は、不愉快でもあり、息詰まるもの。
ですが、二人の共通点は2月29日生まれだったのです。
やがて成長した沙羅の前にあらわれた使者により、彼女は異世界へと連れ帰されます。
そこで知った自分が背負わされた業、そして全てを導く運命とは?
カクヨムにやってきて、まだ1年も経たない作者さまの新しい感覚で書かれた作品です。その筆致は、緊迫する戦闘シーンを書けば息を飲ませ、優雅な舞踏会を描かせれば目を細めるほど高いもの。それでもって、マセコとの絡みにはクスッっと笑わせてもくれます。
異世界ファンタジーでありながらも、目を潤ませるほどのロマンス小説。
是非、貴方に読んで頂きたい作品です。
普通の少女だった主人公沙薇が、宿命と戦い成長していく物語。
硬派な異世界ファンタジーです。魅せ方の工夫もしてあり、手記のようにぐいぐい読ませてきます。解けそうで解けない謎、失っていた記憶、出路、差別、不条理、不穏、思惑……
そして、マセコ。
このマセコが、ヒリヒリするシリアスな作品に、コミカルさと人間臭さを醸し出していて、登場するたびに、「出た! 待ってました」と掛け声をあげそうになります。
冒頭部分ではそこまで活躍していないのですが、気づけばマセコを忘れられなくなる、奴は魔性の女。主人公ではないのですけど、こいつをチェックしておかねば損しますよ……奴とかこいつとかいって申し訳ないんですけどね、読めばそういいたくなるのも分かって頂けるかと。
力作読みたいなー、没入感ある作品探してんだけど、という方におすすめの長編です。そろそろ完結間近のようなので、一気読みもできますよ。
ある日突然、常識だと思っていたものが全て覆り、『ドラゴンの巫女』を課せられた、普通の少女だった沙薇(サラ)。
常に生命の遣り取りの在る中で、選べる道は多くない。
その中で、少女は成長し、決断する。
何を信じていいかもわからない、厳しい世界の中にもたくさんの救いがある。
目にしたことのない異世界の光景の中で繰り広げられる日常。
無駄のある会話までが、その場を空気を再現していて染み込んでくる。
そして、サラが全てをかけて掴み取ったものに、心が動かされずにはいられない。
巧みな文章で異世界に誘ってくれる、毎回が緊張と興味を誘う壮大なファンタジー。
美しいその世界への扉は、表紙を潜ればすぐ側に。
この作品に目を留めた人は、まずレビューの多さに驚いたことだろう。
これ程多いレビューには大抵玉石混交。お返しが欲しいためだけに、作品をろくに読まずに星を付ける人が居る。
現にこの作品も物語が始まった途端に、獅子座流星群かと思うほどに星がついて唖然としたものだ。
だが、安心して良い。この作品に付けられたレビューは、どれもが実に的確に面白さの本質を射貫いた本物だ。
物語の立ち上がりには、確かに一発で読者を掴んで離さない(だいたい、透けるような薄い着衣の美女が鎖に繋がれていて、しかもドラゴンを操る巫女だなんて、反則に近い。笑笑)場面が展開するし、2転3転しながら魅力を高めていく主人公から目が離せない。
読み所は、他の方々の名レビューにお任せするとして――
ラストシーンを読んでどう思うかは、人それぞれの想像力や妄想力の自由に委ねられるところだが、私は何故か、かの名作「……ナウシカ」のラスト、オウムに跳ばされて宙を舞うシーンがうかんでオーバーラップした。 伝承された詩のせいかもしれない。
何はともあれ作者に完結をねぎらいたい。お疲れ様でした。面白かったです。
最後に、このような作品に、校正係として微力ながら関わらせて頂けたことを感謝します。お疲れ様でした。次作を楽しみにしています。
八歳までの記憶がなく、おどおどとした少女だった沙薇。
ハカセと彼女が呼ぶ、少し変わり者の母親に育てられた彼女は、十七歳のある日、絶世の美貌を持つ男性・レヴァルに出逢う。
彼の手をとり、現代日本から異世界へと旅立った沙薇を待つものとは――。
作者様が創られた異世界の設定が秀逸です!
読み進めるうちに、なるほど! と思わずにはいられません。
そして、ヒロインを迎えに来たレヴァルがまた、素敵なのです!
決して見目麗しいだけではないイイ男! これはもう、惚れてしまいます……っ!(*ノωノ)
緻密に創られた異世界で、沙薇は様々な思惑に巻き込まれ、悩み、決断し、そして――。
確かな筆致で描かれた、昨今流行りの異世界ものとは一線を画した重厚な物語、ぜひ味わってください!(*´▽`*)
ダークファンタジーとは何なのか。
そういうものを一切知らなくても、書き手が緻密に作りこんだ世界へハマりこんでいける。
読み手は、何も考えずに、ただ作者の手の上にのっているだけでいいんです。
それだけで、目の前に鮮やかに異世界が立ち上がってきます。
距離をとって、離れたところからのんびりと読むこともできますし、運命の巫女・サラとともに異世界で戦うこともできる。
多彩な読み方ができるように、書き手がブリリアントカットのごとく磨き上げた作品です。
水ぎわの戦友が書いた物語である、ということを差し引いても。
ファンタジーの宝玉であることは、間違いありません。
ま、読んでください。これまで無数の作品を読み散らかしてきた水ぎわが太鼓判を押します。
よめば、はまるよ(笑)。
現代生まれ、現代育ちの少女・サラが突然、異世界へ転移。
二酸化炭素を吸って酸素を吐く、生まれ育った環境とは明らかに異なる国です。
巡り合わせから逃げず、自分らしく心強く生きる路を見出す少女。
その姿が少しずつ「炎の巫女」の運命に導かれるさまが描かれています。
地の文章が非常に整って読みやすく、サラを取り巻く人々や文化的背景も、すんなり頭に入ってきます。
派手な戦闘シーンに手に汗握ると言うよりは、人間同士の心の行き交い、台詞の遣り取りに惹かれました。
とくに主人公・サラと、彼女の幼馴染みであり天敵とも言えるマセコのコミュニケーションは必見!
異世界でサラが初めて出会った謎の美青年・レヴァルも魅力的。
彼が発した「俺が守るから」という声は、意味を果たされるのか否か。
異世界というジャンルに馴染みの薄い読者にも入りやすい物語であり、読み続けるほどに嵌まる物語です。
ぜひ、どうぞ。