読めば作者の手の内にハマる、この快楽。ファンタジー作品の宝玉です。

ダークファンタジーとは何なのか。
そういうものを一切知らなくても、書き手が緻密に作りこんだ世界へハマりこんでいける。
読み手は、何も考えずに、ただ作者の手の上にのっているだけでいいんです。
それだけで、目の前に鮮やかに異世界が立ち上がってきます。

距離をとって、離れたところからのんびりと読むこともできますし、運命の巫女・サラとともに異世界で戦うこともできる。
多彩な読み方ができるように、書き手がブリリアントカットのごとく磨き上げた作品です。

水ぎわの戦友が書いた物語である、ということを差し引いても。
ファンタジーの宝玉であることは、間違いありません。

ま、読んでください。これまで無数の作品を読み散らかしてきた水ぎわが太鼓判を押します。
よめば、はまるよ(笑)。


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