概要
魔物と化した少年が、魔法少女と一緒に、魔物と戦うお話。
――見せてやるから、ついてこい
ここが人間で居られるかの境界線だ、と伝えるような瞳を彼は向けていた。
――私たちは魔法少女! アンタたち人間を食べる奴らを浄化する正義の味方!
ピンクの魔法少女が派手な杖を二人に向けて叫ぶ。
――魔法少女は、絶対に負けられない。……だって負けたら、みんなが食べられちゃうから
少女の瞳は、どこまでも綺麗で光り輝いているように見えた。
――絶対に戻す方法を探してあげる
去り際に言われた台詞がハクトの気分を重くした。
――一緒に考えよう、なんとか出来ないか。だって僕たちは仲間だもん
この時、彼女がどんな表情になっていたのか、ハクトには分からなかった。
廻り続ける日々の色に染められた世界の目に、彼等はどう映るのだろうか。
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