若い感性がきらりと光る。真っ直ぐな恋心の結晶。

これは……一体何と言ったらいいのでしょう。

簡単に言葉が思い浮かばないのですけれど、春の風、梅の花びら、感情豊かな鼓動、繊細な音、光と影、あたたかい体温、タオルの感触、大好きな気持ち――描写されていること全てが、真っ直ぐ伝わってきます。

この恋心が二人にとってどれほど大切なものであったのか、約12000字の中に、ぎゅっと詰まっていました。

若い感性の柔らかさ、清純さ、美しさ、透明感、列挙すれば切りがないですが、今作はそういった魅力に彩られています。
感動の溜め息を、何度漏らしたか分かりません。

読む人の心を揺り動かし、多くの人に愛される、そんな作品だと思いました。

大きなネタバレはないと思いますが、一応、ネタバレマークにチェックを入れておきます。
この作品の瑞々しさを、多くの方に味わっていただきたいです。

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