殺し屋同士の無慈悲で殺伐とした抗争が描かれながら、先生と交わした道徳的な約束が作品の根底にあり、終盤に向かうに連れ、慈悲の増していくお話でした。極限状態の残忍な争いの中でもなお保たれる人間の優しさは、尊く価値のあるものだと思います。昨今、私達の生きる世の中も物々しくなりつつありますが、『人を傷付けてはいけない』という先生の教えを、今一度、胸に刻みたいものだと思いました。