どこかにありそうな場所、どこかで語られていそうな都市伝説、どこにでもいそうな高校生。「ありきたり」ではなく、「ありそう」と思わせる日常描写が素晴らしいです。どこか薄ら嫌なものを感じながらも、それが普通だと感じてしまう。もしかしたら自分の住んでいる場所が、隣町が、親戚の家が──なんて気持ちになってしまいます。ホラーの肝は押さえていて、一話でも楽しめるつくりです。二話から本格的に動き出しそうなバックストーリーも気になるところ。主人公と先生、お兄さんの関係が、どんな風に語られていくのか楽しみです。
舞台設定、人間関係、そういった設定がすべてはまってできている。この話に無駄な設定などなにひとつなかったように思います。 怪異自体とても恐ろしいものです。派手なところはないのだけれど、ここぞというときに一瞬でぞくっとさせてくる。その緩急が素晴らしかったです。 でも一番恐ろしいのは先生。なぜあのとき先生は、私だけ。その行動は思わず見返して恐怖しました。
主人公の視点で語られる事件後の変化、そして薄れていく違和感。それが、事件で語られた怪異の恐怖をより濃厚に演出していました心理表現も過度に恐怖を煽っていない描写で、日常の延長線上の怪異という特徴にピッタリでした
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