怪談の一歩先。

どこかにありそうな場所、どこかで語られていそうな都市伝説、どこにでもいそうな高校生。
「ありきたり」ではなく、「ありそう」と思わせる日常描写が素晴らしいです。
どこか薄ら嫌なものを感じながらも、それが普通だと感じてしまう。もしかしたら自分の住んでいる場所が、隣町が、親戚の家が──なんて気持ちになってしまいます。

ホラーの肝は押さえていて、一話でも楽しめるつくりです。
二話から本格的に動き出しそうなバックストーリーも気になるところ。
主人公と先生、お兄さんの関係が、どんな風に語られていくのか楽しみです。