概要
On your mark.
自主企画「筆致は物語を超えるか」参加作品。
作品は以下の指定プロットに真っ向勝負してみました。
■ストーリー
葵は親友の詞の死により走る気力を無くしていた。
そんな葵のもとへある日、死んだはずの詞から手紙が届く。
そこには二人で目指した舞台への想いと、葵へのエールが書かれていた。
葵は再び走ることに決めた。その姿を、天国の詞に届けるために。
葵が再び走り出した時、日照り雨が降っていた。
作品は以下の指定プロットに真っ向勝負してみました。
■ストーリー
葵は親友の詞の死により走る気力を無くしていた。
そんな葵のもとへある日、死んだはずの詞から手紙が届く。
そこには二人で目指した舞台への想いと、葵へのエールが書かれていた。
葵は再び走ることに決めた。その姿を、天国の詞に届けるために。
葵が再び走り出した時、日照り雨が降っていた。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!いつ終わるともなくそばにいる
ネタバレします!
しょっぱなからスランプの葵くんが、熱き血潮をたぎらせて走る姿を、読者として隣で見ている感じがします。
そのあとで昴との会話があって、スランプなんだよと葵くんがいいます。
次の章で昴から詞のしたためた「手紙」を小説として受け取ります。
ここで、視点は葵くんのものになり、昴を異性として認めています。
そして、
On Your Mark.
でまた天から葵くんを見守り、そばで見つめている感覚がします。
彼がゴールテープを切るところでは、自分が風になって一緒にゴールしたような気持になります。
わかったのは、この物語は詞視点で終わりを迎えるんだということ。
もう、この世にいない詞…続きを読む - ★★★ Excellent!!!陽炎が消えた時、タータンの向こうに見えたもの。
陸上の、それも短距離の疾走感が好きな人は多いと思います。
位置につき、走り出すための心と体の準備をして、スタートをするまでの短いようでいて長い時間。それまでのトレーニングと支えてくれた人たちへの想い。スタートの合図とともにそれらが弾け、前に進むための力となる‥‥。
王道ともいえるこの展開を、私たちは大好きなはずです。
この『空に走る』は主人公の葵、そして詞と昴の姉妹が織り成す透き通った青春の物語です。夏が嫌いだった、の冒頭で始まるこの話のゴールがどう終わるのか、そしてタータンの陽炎が消えたその先にあるものは何か、ぜひ一読して確かめてください。
うだるような夏の暑さを、一陣の風が吹き払い、…続きを読む