獣属性を愛するすべての人たちへ……

民間伝承的な奇譚パートの雰囲気が素晴らしく、同時に現代的なキャラ付けを仄かに加えられた化け猫様が生き生きとしてて、なんとも良い組み合わせだなあと思った。ちょっとした病で命を落とし得る中世日本的世界観で、ラッキースケベすらサービスしてしまう獣属性が出てくるとか、欲張りすぎでなかろうか? いいぞもっとやれ、と登場人物たちを応援したくなる。
設定が自然にスッと入ってくるのは、まさに書き手の技量を感じさせる。昔を回顧しているという体で話が進むのも、何ともよい余韻が残る。
スピンオフというにふさわしく、またどっか別のところにこの化け猫様が現れるのだろうなという予感がある、というかもう既にあるのか。

その他のおすすめレビュー

フサフサさんの他のおすすめレビュー46