化け猫まつり
帆多 丁
1. 開幕 - おおさじ語り
島の
「
そう話す背は曲がり、声もいささか小さい。籐の座椅子に収まる姿は
「高い熱が出て腹を下す病で、休みゃあ治るが、治ったと思うとまたやられる」
ざんざん、ざら、ざんざん。
ぼうおう、ぼおうおう。
どんどろどろん、どんどろろん。
外では
私にとっては未体験の荒天を「大した事ないわい」と古老は語りを続ける。
「さて、学者先生よ。流行り病の最中だ。子供は外に出るなと厳命されておったが、おっ
「それで儂は、あの奇妙な化け猫に行き遭ったんだ」
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