設定◎ キャラ◎ ストーリーは終盤で大きく広がります!!

倶纏という、自らの分身的な存在・セフィアとともに、犯罪者を捕まえる『浄化屋』稼業にいそしんでいた少年・詞御。
しかし政府の法改正により、高卒の資格を持たなければ稼業を続けることができなくなってしまった。
詞御は仕方なく国立倶纏『東』養成機関高等部の編入試験を受ける。試験のメインは倶纏を用いた試合。
そこで勝利を収めた詞御は、機関の長である女王からある二つの条件を持ち掛けられ、それを受けてくれればすぐに高卒の資格を与えると言われる。
その条件の一つが、女王の娘でもあり序列一位の依夜と組み、〝闘いの儀(レクシオン)〟に勝利すること。そしてもう一つは――

倶纏というのは、ジョジョでいうスタンド的な存在。これを用いて戦うので、各キャラの倶纏はそれなりに強い姿をしています。
でも、ヒーロー・詞御の倶纏は、普段はかわいらしい少女であり、悩殺美女の姿にもなれるセフィアちゃん。
詞御もごく普通の少年なのですが、セフィアちゃんと組んでのバトルではもう、はじめからものすごく強い!
倶纏とともに戦うバトルシーンはとても力が入っているように思え、文字ですが映像が浮かぶようでした。

最初が編入試験のシーンで、次の戦いは序列二位のゼナを倒して依夜のパートナーの座を勝ち取ること。
パートナーとなった詞御と依夜は、『西』養成機関のペアとバトルをすることになります。
ここまでは学園ものの域を出ませんが、最後に驚くべき真相が隠されていました。
編入試験を受けた詞御は、女王様から条件を二つ出されていますが、その一つがずーっと隠されていて、終盤でようやく明かされます。

まさか、神との戦いが用意されていたとは!
光の柱や大陸の位置など、世界設計は序盤に示されているのですが、その裏に大きな仕組みが隠されていて驚きました!!
詞御のけた外れの強さは、このために用意されていたのですね!
ストーリーがよく練られていると思います。

キャラクターに関してですが、まず主人公・詞御の鈍感ぶりに笑いました。強いのに!!
倶纏のキャラも、それぞれいいですね。私は依夜の倶纏であるルアーハが好きです!!

個人的な好きキャラ第一位は、なんと言ってもゼナです。
こういう、気障ったらしで自分に自信があるタイプなのに、コテンパンにやられるキャラ、好きです。負け犬ムーブが最高でした。

熱いバトルのあと、大団円のシーンは本当に感動しました。
読ませていただきありがとうございます。

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