主人公の心情をきめ細かくすくいとった快作。雪の舞台効果をフルに駆使し、猫を使った演出もバランスが取れていていい。主人公の夫がうまく隠し味になっているのも読みどころ。 必読本作。
皆様今日は。昭和世代のおっさんです。 ファンとして(※以下、敬称略) 小説・エッセイなら京極夏彦、司馬遼太郎、田中芳樹、澁澤龍彦。 漫画なら荒木…
同じプロットで別々の作者さんが物語を書く企画「筆致は物語を超えるか」。 今回の「雪を溶く熱」は、切なくも温かいお話です。 今回の企画の中でも、飛び抜けてリーダビリティが高いこの作品は、やはり作…続きを読む
もし、あの時、別の選択肢を選んでいたら。もしくは相手が、別の選択肢を選んでいたら。今ここにいる自分は、違う自分だったのだろうか。中学時代のあることで、徹底的に幼馴染を拒絶した美冬。時は流れ…続きを読む
なんとまとめたらいいのか分からない微妙な関係性の二人の間の空気感を、雪というモチーフを非常に上手く使って、描ききっています。そして後半の解釈次第で、物語は全く別の顔を見せる、まさに構成の為せる妙で…続きを読む
旅立つ幼なじみを遠くから見送るという共通プロットから執筆する企画の参加作です。全編シリアスですが、地に足のついた描写で自然と物語の世界に引きこまれます。 幼かった日のすれ違い。過去の想い。現在…続きを読む
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