第2話 不思議な体験



とても不思議でいまだに鮮明に覚えている事。


初めてのニューヨーク旅行出発の前日、日本の実家で寝ようとベッドに入った時に金縛になりました。


金縛はよくなるタイプなので(たまに怖い)あーまた金縛くるなーみたいな。まだ寝てない状態で、全然目は開いてる状態でただ金縛。

でも、不思議といつもと違う少し心地よい感覚でした。


そうすると目の前にとても大きな白い龍がぐるぐると回りながら現れました。明らかに自分の部屋に入るわけのないくらいの大きさですが、金縛で動けない自分の前に龍の顔が来た時に


"これから思った事は何も考えずに決断行動しなさい。富を得る"


と言われました。

白い雲に包まれたような感じでした。そのまま龍は消え、金縛も消え、私は唖然としもう完全に眠気などなく。


しばらく少しドキドキが止まらなかったです。その日は全く眠れなかったです。


ニューヨークに着きニューヨークの空気を吸い一泊ほどした段階で"私、ニューヨーク住めるなぁ。"

という思いが急に浮かびました。

もしかしてあの龍が言っていた事はこれなのかなと

すぐに思い何も考えずにニューヨークへ住もう。と決意しました。

もちろん誰も、君はニューヨークに行った方がいいよ!などと言ってくれない中、唯一背中を押してくれた気がした。

そこからはご縁があり、トントン拍子に話が進みました。


ニューヨークで初めての海外生活。


右も左も分からない私は今までできた当たり前の事に苦労しました。英語力も中学英語ですら全く理解できませんでした。赤ちゃんから人生をやり直させられたような気持ちの中にあった感情は"感謝"。


不便だからこそ分かる気づかなかった幸せ。アメリカのお米を美味しく焚けた日。綺麗な花を見つけた日。美味しいコーヒーを飲んだ日。そこに気づけた私は今までよりはるかに幸せを感じた。


"成長するために!人生の財産にするために!"

"若いうちにできる経験を精一杯しよう!"

もちろん今でもその気持ちはあるけど、こんなレベルで満足していた自分を恥じた。この感謝を伝えていきたいと思った。

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