和菓子屋千寿堂繁盛記 恋は甘い菓子のように

作者 武州青嵐(さくら青嵐)

そこの疲れたあなた、甘~い和菓子でもいかがですか?

  • ★★★ Excellent!!!


 和風ファンタジーというのでしょうか? 江戸時代というには、和装の紳士がいたり、帝都があったりするので、ちょっと違うみたいです。でもまあ、雰囲気は時代劇っぽいですが、時代考証とかそういう堅苦しいものはない方向で楽しめます。

 和菓子屋のイケメンのとこにお嫁に行ったヒロイン、小夏。
 妾の子として大店でひどい扱いを受けて育ったのですが、どうやら素敵な男性に見染められたみたいなんです。
 が、祝言はまだ先。でも、一緒に住んでます。

 この二人で、和菓子屋を切り盛りするお話。ただしこの和菓子屋、人間の常連さんばかりでなく、あやかしたちもよく来るみたいです。

 素敵な旦那さんと、愉快なあやかしたち。ご近所さんだったり、お得意さんだったり、意地悪する人もいるにはいるけど、総じて楽しい日常が流れていきます。

 移り変わる季節と、その時々のお菓子。お節句、お祭り、そしてとうとう祝言。

 世界がひっくり返るような事件は起きないけれど、甘くておいしい和菓子はそれだけでひとつの事件です。

 まだまだ色の塗られていない余白のたくさんある物語。なにかの折りに、きっとこのつづきが描かれると思います。




  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

その他のおすすめレビュー

★★ Very Good!!

 生まれる社会は選べなくて、そこが閉ざされていたなら外の社会は知れなくて…
 でも、厄介払いとばかりに嫁に出されたら、新しい社会が形成されるわけで?

 その新しい社会のお相手が、爽やかな美形で(奥… 続きを読む

雲江斬太さんの他のおすすめレビュー 348