妖怪と、幸せに溢れた日々を掴んで

母親を亡くした小夏。料理屋、五十鈴屋に引き取られたのはいいものの、そこで待っていたのは心無い人達と不遇な毎日でした。
しかしそんな小夏も、菓子屋、千寿堂の主人、伊織に見初められ、ついに幸せが。
……だったらよかったんですけどね。

結納金、五十鈴屋にとられます。嫁いだ先に、腹違いの妹が意地悪をしにやってきます。
お前らいい加減にしろ。どれだけ小夏を苦しめれば気がすむんだ! この話を読んでいったい何度そう思ったことか。これなら、千寿堂にやってくる妖怪達の方がよっぽど優しいです。
えっ、妖怪? そう、千寿堂には妖怪がやってくるのです。と言ってもどうかご心配なく。さっきも書いたように、ここの妖怪達はとても優しく、小夏の味方。むしろ、この作品の癒しとなっています。

可愛い妖怪達と一緒に、小夏が、それに伊織が、二人で幸せを掴むのを見守っていきませんか?

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