長編なのに、さらりと読めます。三人称の小説は感情移入ができないことが多いのですが、この作者さんの作品はしっかりと感情が動くことが多いです。作者さんの力だと思います。
言葉が好き。色が好き。 美しい世界が好き。 可愛らしいものが好き。 自然が好き。 ふしぎな存在や、ふしぎな世界が好き。
温もりを知らず、自分自身の幸せを見つけられなかった2人。そんな2人が出会ったことで、ようやく生まれた確かな温もりとささやかな幸せ。読んでいてハラハラしながらも、ところどころでホッコリと幸せにし…続きを読む
不遇な生い立ちに、恐れ怯えて生きてきたヒロイン、小夏の元に、縁談が届く。見染めたのは和菓子屋を営む若き主人、伊織。礼儀正しく、沈着冷製、そして優しい。 小夏を庇う時はその背に庇い、護る時は必ず…続きを読む
とはいえ、あやかしは見える人にか見えませんし、若女将の小夏ちゃんも最初はもうトリガラでねぇ……。小夏ちゃん、苦労してきたんですよ。妾の子だからって五十鈴屋さんでこき使われてねぇ。もうね、こんなと…続きを読む
母を亡くして、五十鈴屋と言う料理屋に引き取られていた小夏。しかしそこで、育ての親や腹違いの妹に、毎日のようにいじめられて、酷い扱いを受けていたのですが、そんな小夏に縁談の話が。縁談の相手は、菓…続きを読む
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