長編なのに、さらりと読めます。三人称の小説は感情移入ができないことが多いのですが、この作者さんの作品はしっかりと感情が動くことが多いです。作者さんの力だと思います。
作家でも詩人でもなく、表現者でありたい。
引き取られた五十鈴屋で下働きをする小夏。千寿堂の伊織の元へ嫁ぐことになったが、結納金は八重に使われてしまい……。丁寧に練り上げられた和菓子のようなこの物語。もったいなくて一気読みできず、毎日…続きを読む
和風ファンタジーというのでしょうか? 江戸時代というには、和装の紳士がいたり、帝都があったりするので、ちょっと違うみたいです。でもまあ、雰囲気は時代劇っぽいですが、時代考証とかそういう堅苦しいも…続きを読む
料理屋五十鈴屋で奴隷同然の扱いを受けている小夏は菓子屋千寿堂の主人である伊織に見初められ……。主人公を取り巻く環境はかなり過酷で悲惨な境遇。しかし物語のカラーは明るく微笑ましいのです。夫である…続きを読む
母親を亡くした小夏。料理屋、五十鈴屋に引き取られたのはいいものの、そこで待っていたのは心無い人達と不遇な毎日でした。しかしそんな小夏も、菓子屋、千寿堂の主人、伊織に見初められ、ついに幸せが。………続きを読む
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