鬼が見る薄明の空は黄昏れなのか?黎明なのか?

大きな力を手に入れれば人を救うことが出来るかもしれません。

でも弱い人たちから見れば自分達の驚異となる力もそれから守り退ける力も同じ大きな力というだけで恐ろしく感じるのかもしれません。

鬼の力という大きな力を吸血鬼のフィルミナから与えられたセスは人を救うために使った力で人々から蔑まれ心の底から傷つきますが、それでも持ち続けた優しさで他の人々を救い又救われていくそんな姿に心打たれます。

ただ強いだけでなくセスが元から持つ自身に掛かる事を半減させる力の使い方が「その発想はなかった!」と言ってしまう位素晴らしいです。
鬼の圧倒的な力を半減させる力が上手にアシストしていく様は『柔と剛の共演』といった感じで戦闘シーンを引き立てています。

それに強い力を得ても慢心せず精進するセスと日頃は強気なフィルミナが時折見せる弱さ、このどちらにも胸がきゅっとしてしまいより深くこの2人のことが好きになってしまいます。

セスとフィルミナの旅の行方を私は見届けようと思います。

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