鬼へと身をやつし、力ゆえに怖れられ、それでも少年は人の道を歩む

故郷を襲う災厄。
全てを投げ打ち、皆を救う覚悟を決めた主人公の手を取ったのは、古より生きる吸血鬼の少女だった。

得た力ゆえに守った人々から怖れられ迫害を受けた少年と、
すでに同郷の者を失い、時代にすら取り残された少女。
厳しい環境にさらされる二人は、それでも手を取り合い前へと進む。

自身の立場が脅かされようとも、困っている目の前の者へ手を差し伸べずにはいられない心優しき少年が少女と歩む冒険譚。
優しく丁寧に書き込まれた本作を読めば、きっと二人の行く末を応援したくなるはずです。

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