沖の魚は塩を知らず―――ありふれた日常の中の会話が気づかせてくれるもの

ふたりにとってはありきたりで、だからこそ軽快なダイアログの中に、ひっそりと、さりげなく潜む、普段は強く実感することのない、でも、かけがえのない想い。

『沖の魚は塩を知らず』

ふと気まぐれに飛び出したそのフレーズが、読むひとの日常にささやかに潜む、そんなかけがえのない想いを見つけさせてくれる。