第9話
生きるってなんだろう
そんなことをずっと考えている
私たちが出会い、共に暮らし、笑い、泣き、
それでもそこに意味はなく
私たちの生きる意味が別にあると、
ほかの誰かに強制された意味があると知ってしまってから
なぜ私は生きているのか
なぜキミと出会ったのか
そこには本当に意味はなかったのか
答えのない問いをずっとずっと考えている
あの日小指に巻いてくれた赤い花の指輪が
二人の永遠を誓うものではないと
私は知ってしまっているから
無邪気に笑う花の中のキミを
なんとか意味のあるものにしたくて
叶わぬ願いのむなしさにひとり泣いた
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