第3話

運命なんてものを僕は信じない


このクソみたいな人生が

誰かの手で最初から決められているなんて

絶対に受け入れられないから


自分の人生は自分で決めたい

それで不幸になろうとも

自らの進んだ道であるのなら

決して後悔はしないから


だから僕は何も知らないフリをして

この人生にケリをつけるときを待っている

ひとりで。

誰にも見せない顔で。


それなのに、


一心不乱に画用紙に色を投げつける

キミの生み出す世界が深くて温かくて寂しくて

運命なんて陳腐な言葉

信じてもいいのかななんて、

思い始めてしまったのだ


  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る