第13話

いつからかキミの目から

光が失われる時がふえ 

それを取り繕うように笑う

そんな健気さがせつなくて

ただ明るいフリをするピエロ

僕に出来るのはそれくらいしかなくて


キミの作るホットミルクは

ほのかに甘く温かくて

それでいて絶望の味がした


平気を装ってほろ苦さを飲み下し

ほっとひとつ息をつく

事態は思ったよりも

急を要するのかもしれない


ただ生きていたかったんだ

キミのためそして僕のため

手を取り合ってあっけらかんと笑って


そんなささやかな願いさえ

踏みにじられるというのなら

こんな世界なんて壊してしまえばいい


魂の底から沸き上がる

新たな欲望に身震いしながら 

僕は立ち上がる 


さあ、行こう

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