超能力を小道具にした、ひねりの効いたミステリーなのですが、にもかかわらず読みやすく、楽しめる短編に仕上げられています。 超能力者と言っても、超人的なキャラクターによる「超能力者たちの戦い」というイメージとは程遠く、登場人物は、それなりに小狡く、普通に生きている市井の人々です。 個人的には、舞台である奈良市の、「古都・奈良」ではない普通の地方都市としての地理や情景がリアルに描かれているのが楽しかったです。
超能力ミステリー。超能力者によるクライムサスペンス。誰が何を『ウバワレ』るのでしょうか?
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