第10話 真の男女平等とは…?

 男女平等。これは理念として、社会的風潮として、否定することは恐らく許されない。ただ、男女平等が達成されたとき、男女ともに今までにない権益・特権を得る反面、今までの権益・特権を失うことを想定しなければならない。ここで、「今までの権益は捨てたくないが、新しい権益は欲しい」これが成立することは、少なくともあるにはあるが、基本的には、何かを得るとき、何かを失う可能性についても思慮を巡らせなくてはならない。


デートの時、男が女を奢るべきか?この問いを一考してみる。この、状況では大方二つの理論によって埋まることが多い。

1「女はおしゃれなどにお金をかけているから、男が奢るべきだ!」

2「奢る分にはいいがせめて、感謝や当り前であると考えるのはやめるべきだ」


個人的に2に関しては、心情的なもので自分に合う人を探せばいい。が1に関してはかんがえさせられる。真の男女平等が、過去に遡及するものなのか、場面的なものなのか。これによって、答えは変わってくるかもしれない。


仮に男女平等が過去に遡及されるのであれば、金銭の使用量に注目することになる。奢られた金額が5000円なのか1万円なのか。それは時々だろうが、その金額を女が男よりも使用した証明責任を負う立場になるのが、女側である。

「私は洋服に〇万円、エステ等に〇万円かかった。君は服に〇万円、エステとか行かないでしょ?だから差額の〇万円奢ってください」的な…。

書いていて思うが、地獄ではなかろうか?そして、洋服はたった一回しか着ない、そんなことはない。ならば、減価償却的に価格を評価するのか?ここから考えると、私は男女平等は、特に金銭面での過去の遡及は難しいと考えている。


私は、場面的な男女平等が現実的な手法だと思う。

こうなると、割り勘が一番男女平等では?

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る