第5話 種苗法改正は必須、むしろ足りないレベル

 種苗法改正はコロナ渦でやることじゃない!

 自家栽培農家が打撃を受ける!

 日本の農業競争力が落ちる!etc…

 諸兄方々はこの問題にどの様な考えをお持ちでしょう?上記+世間で言われていただけの意見を聞けば種苗法改正なんてとんでもないように聞こえますよね?でも不思議じゃ無いですか?農家は沈黙、農業型の専門家すらほとんど沈黙した事実に、あれ?と思う感性があればかなりの感受性の高さです。

 種苗法改正を見返せば騒いでいたのは一部の無知と芸能人です。農家がデモでもしました?少なくとも私の耳に入ってきてはいません(やっていてもそのうちどれほどが専業農家なのか等のデータが無ければ考慮にすら値しませんが)。

 今回は誰かが言っていたことに反論的に言うのでは無く、農業には一際知識があると自負している筆者自身の見識を書けたらと思う(いわゆる専門分野です)。とかいって間違っていたら恥ずかしいなぁ…。まぁ堂々と言っていれば嘘も本当になるかw


 ”遺伝子は財産”この認識が足りないとこの種苗法の重要性を認識することは難しい。バイオテクノロジーが発展を続ける現代において道ばたにある雑草ですら、もしかすると驚くべき遺伝子を有していることは否定できない。しかし、その全てを保護することは物理的に不可能である。故に農作物に限定して保護することが必要になってくる。この必要性を理解した故に今回の種苗法の改正案がで提出されたが無能どもによって採択が延期された。

 今回の種苗法の改正に一役買った事件は和牛の遺伝子(精子)を中国に密輸が摘発されたものだろう。何故日本の和牛が狙われたのか?簡単な話である。価値が高いからである。広い視野で見ると韓国ではシャインマスカット(元は日本のものかも知れないが韓国で改良してるからOKといった認識)が栽培され、台湾ではイチゴのあまおうが栽培されている。この現状を知っている人からすれば日本が長年掛けて培ってきたブランドを横からかっさらっている盗人どもに対する法的処置も検討してもらいたいと考えるレベルです。

 それに対する反論が”自家栽培農家が損をする”ですか…。お粗末にもほどがあります。現在の日本の主要農家(専業農家で利益を上げている農家。企業的農業を行っている人達)にとって種苗法の改正は足枷にはならない。理由は簡単で自家栽培は高品質商品の栽培において悪手でしかないであるからである。自家栽培を行える品種はかなり限られている。主に芋類である。稲も自分たちで籾を取り利用する農家もあるが収量は目に見えて減少し、耐病性も低下する。理由は遺伝子の劣化である。


 遺伝子は国の宝。保護する必要は無いというのであれば反対するのも自由だが、日本の農業・畜産が作り上げてきたブランド等全てが崩れ去ると考えた方が良い。ちなみに遺伝子組み換え作物を育てる国家では遺伝子組み換え作物の自家栽培は全て認められていません。毎年種子業社から買う必要があります。理由は簡単で先述した通り遺伝子が劣化し使い物にならなくなると同時に、奇形等の不都合が生じる場合があるからである。










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