そして、ヒトは自らの思い出すら改竄する。改竄の後にしか訪れない幸せを抱く事でなんとか生きていられるヒトも、いる。
頭の中の妄想に色をつけて、設定を練り込んで、人格をこしらえて、喋らせて。設定は表面に出したり隠したり。 私にとって、文章を綴るというのはそのような感じです。…
久しぶりに墓参りにきた主人公は、墓前で手を合わせ亡くなった家族のことを回想する。そこへ離れて暮らしていた家族がやって来て。思い出にひたっていた主人公は忘れていたことを思い出す―― 記憶の不思…続きを読む
ザマーの作品は読んでいて面白い。でも、人生の指標にするなら、こんな作品が心に響くものだ。
真っ白な日差しの下、汗がふと引くような軒下。家の描写が秀逸です。家族の設定が現実的なので、我が身を振り返ってついこんなような人たちがいるのでは、と思える。それは現代を描く場合に大切な点です。主人公…続きを読む
帰省。わけありな家庭。ダークだけど、考えさせられる作品でした。
もっと見る