自分の身分と々くらい、相手を重視できるか!?

 貴族の事、王族の事……物語では避けて通る事のできない「身分」という縛りを感じます。

 それは読み手にも絡まり、故に重く感じる事もありますが、その重さが、この物語で私が感じた最大の魅力でした。

 乱暴な言動が見られますが、それぞれの人間関係、その背後にある力関係を丁寧に描く事により、乱暴ではない、そうしなければならない、貴族、王族の責務があるんだ、と感じられ…それが時に悲しく、また登場人物が理解する時、優しさだと感じられます。

 華やかです。

 本当に華やかです。

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