概要
今年の願いを来年の約束に
二年まえ、理沙は一片の桜に願いごとをした。おまじない遊びなんて、ただの迷信。ただの偶然だ。それでも、どうしても、彼とここにきたかった。願いを約束にするために。
【関連作リスト】
失恋男子と片想い女子シリーズのインデックスですが、おおまかな流れは今作でふり返っているので、特に読まなくても大丈夫です。
https://kakuyomu.jp/works/1177354054888716305/episodes/1177354054891025496
香鳴裕人さんの自主企画、同題異話SR -March- 『桜花は一片の約束』に参加させていただきました。
https://kakuyomu.j
【関連作リスト】
失恋男子と片想い女子シリーズのインデックスですが、おおまかな流れは今作でふり返っているので、特に読まなくても大丈夫です。
https://kakuyomu.jp/works/1177354054888716305/episodes/1177354054891025496
香鳴裕人さんの自主企画、同題異話SR -March- 『桜花は一片の約束』に参加させていただきました。
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おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!優しい人だから願うこと、悔いること。
なんとなく気になっていた同じバイトの男の子。
その彼に彼女がいると知って願ってしまった悪意。
それがトゲとなって主人公を責め続ける……
あらすじだけ追うと、ドロドロ暗くて湿っぽい、それはそれで魅力があるのでしょうが、重いなぁ、暗いなあ、スッキリしないなぁ……と思いそうな物語。
しかし本作はほんわかと柔らかく、いい意味で往年の少女漫画のようなロマンチックさも含んでいて読後感が素晴らしい。繊細な感情のくみ取り方も自然でかわいらしくてうっとりします。
春にぴったりの桜色の短編です。さらっと読めますのでぜひぜひ、この優しい物語を味わってもらいたいです。 - ★★ Very Good!!彼女の視線の先にあるもの
自分の考えがぐらついているとき、対人関係も難しくなる。
花占いに望みをかけた後ろめたさ。
他人の不幸を願ってしまった後悔。
それらがわだかまりを生み、二人の距離を広げてしまうけれど、結局は……。
模索しながら理想の「着地点」に漸近していく二人。
不器用さ故に、人とのつながりが花びらのように揺れ続ける描写がいい。
彼女の視線がどこを向いているかに注目して再読すると、桜花の如く揺れる心の動きに連動しているのがわかります。巧手、というほかはない。
同題異話皆勤という継続の実力はもとより、作品の水準も高く、作者様の実力を感じます。
いつもながらお題をきっちり書ききった、同題異話のお手本のような…続きを読む