日常に疲れた主人公が、素敵な洋菓子屋さんを見つけて、生きる楽しみにしていく物語です。
出てくるお菓子が素敵で、可愛くて、美味しそうなことと言ったら!
何よりこの主人公…食レポが上手すぎる…。読んでいると頭の中で。極詳細にお菓子が描かれます。
今自分がお菓子にフォークを入れているような、口に運んで噛み締めているような、臨場感のある描写が…飯テロでしかありません。(各お菓子の美味しい所が絶妙に分かっていらっしゃる作者さんは、本当にお菓子が好きなのでしょうね)
ちょっぴりの不思議がエッセンスとなって、幸せな夢をみたかのような気持ちにさせてくれる物語です。
一話目から全話、本当に大好きな作品です。
日常の楽しみにお菓子を食べるように、毎日少しずつ読み進めていきたいです。
こんなに美味しそうなお菓子の話、食べたくなるに決まってるじゃないですか。まさに菓子テロ。ぐぬぬ……負けてはいけない。
ここは、ふと立ち寄りたくなるカフェ。ううん、なんなら入り浸っていたいかも。
少し落ち込んだ時、反対に嬉しい時。どんな時でも寄り添ってくれる、極上のお菓子とコーヒーやお茶。
それだけじゃなく、店員さん達やお店そのものがゆったりとお客様を受けとめてくれます。
そしてそして、少しばかりの不思議なことも。
季節を追って紹介される品々に癒されながら、あなたも食欲と戦ってみませんか?(違う、そうじゃない)
なんなら主人公のようにジム通いする羽目になりますが……。
まさに「読む癒し」。レトロな店内、あたたかい人間関係、そしておいしいスイーツ――和洋取り揃えておりますよ。
主人公は会社員の女性。望まぬ会社の飲み会で疲れていた帰り道、夜23時、住宅街に見慣れぬ菓子店を見つける。
そこはやがて彼女のいこいの場に――
この菓子店、ときどき不思議なことが起こる。
もしや、あの世や妖怪や妖精の世界とつながっているのではないかと思わせるが、ちゃんと現実の友人たちも利用できるので、やっぱりこちら側(現実)に実在している模様。
おいしそうな洋菓子や和菓子の描写(読んでいるとついつい家の中の甘いものを探して口へ運んでしまう)、ほっこり心地よい人間模様、ちょっぴり不思議な世界が魅力的な本作。
あなたも訪れてみませんか、「まれぼし菓子店」へ。
多忙で、人間関係に悩む現代社会。疲れ切った「わたし」を癒してくれるのは、まれぼし菓子店の素敵なスイーツたちでした。
和菓子もソフトドリンクもあります。イートインも充実しています。
小腹が空いているとき、ガッツリ食べたいとき、自分へのご褒美としてちょっぴり贅沢な時間を過ごしたいとき。どんなシチュエーションでも、お腹と心を満たしてくれます。
キザな店員・手嶌さんの紡ぐ、詩的で幻想的なメニュー名。そして「わたし」が語る味わいが、食欲をそそることでしょう。
詰め合わせのチョコレートを一日一粒ずつ食べるように、一日一話ずつ大切に読みたくなります。
貴方も、まれぼし菓子店で至福のひとときを過ごしてみませんか?
ごく普通の会社員の「私」がある日、とある菓子店に迷い込みます。
少し不思議な菓子店の名は「まれぼし菓子店」。
そこでは3人の店員さんたちが「私」を出迎えてくれるのです。
甘いもの、いいですよね。このお話はとにかく甘いものが1話ごとに出迎えてくれる掌編集、といった趣のお話です。
掌編集と言いましたが、現時点で70話越え。つまりは70品のお菓子が出迎えてくれるのです。天国か。
個々のお話は、小さなエピソードです。のんびりしていて、それほど劇的な事は起きない「私」の身の回りのお話(本人的にはそうでない事もありますが)。
それでも小さなエピソードは季節ごとに積み重なり、ゆっくり、のんびり、だんだんと移り変わっていくのです。その変化がまた、楽しいお話でもあるのです。
時には、おやっ?と思う、ちょっと不思議な出来事が起きたりしながら。
甘いものが好きな方、のんびりしたお話が好きな方、季節ごとのお菓子の彩を楽しみたい方、そして、ちょっと不思議な味付けが好きな方。ぜひぜひ、ご賞味あれ。ゆっくり、じっくり1話1話を味わえる、そんな素敵なお話なのです。
主人公がとても気に入って通う、菓子店のお話です。
季節ごとのお菓子は勿論、彼女のその時その時の気分に合わせたお菓子が提供されるのは素晴らしいと思います。よくそんなところに気がつくなあと感心して読んでいます。
お菓子の描写が物凄く丁寧で、「美味しそう」が過ぎて、深夜や空腹時に読むと、ホントに危険!飯テロならぬ「菓子テロ」!!気をつけて読んで下さいね(笑)。
お店の人もそれぞれ凄く個性的で、皆さん楽しくて優しくて、そんな空間で美味しいお菓子を食べられる彼女が凄く羨ましいです。近くにそんなお店があればいいのに…。
読みながらいつも思うのは、文章の美しさ。淀みなく次々にと読めてしまうところ、それから、一つ一つの表現が上品なところが、凄く好きです。
ある日主人公が見つけた不思議なお菓子店。
漂う雰囲気はしっとりと柔らかく、読んでいると思わずともほっこりとさせてくれます。
こちらのお店を訪れるお客さんも「あら?」とさり気ない不思議さを漂わせており、日常系の中にファンタジーのスパイスも散りばめられています。
特筆すべきは作者様の表現される様々なお菓子。読んでいるとくっきりと浮かんでくる描写力です。
どれも本当に美味しそうで、読み手は食べてみたくなったり、作って見たくなったり、自分も新たな菓子店を探してみたくなったりしちゃいます。
一話ごとの読み切りが多いので、気軽に作者様の世界観に触れられるのも魅力の一つ。
皆さんに是非おすすめしたい作品です!