世界から閉ざされた少年は、ピアノという旋律で目覚める

コンプレックスを持つ少年・ラルム。
その珍しい名と容姿のコンプレックスに、心無い言葉が向けられる。
罵詈雑言が少年の心を痛めつけ、いつしかもう一つの世界へと誘われる。

あちら側で待っていたのは、美しい貴婦人と、ピアノを奏でるドール。
彼女らと過ごす中で、少年は心に平穏を取り戻していく。

そんな中、行われることになったドールのコンサート。
しかし、当日……

作者さまは、美しい言葉と言葉選びの才をお持ちです。
鮮やかで儚く、虹のように美しい世界。その幻想世界へと、あなたも踏み出してみませんか?

どこまでも続きそうなピアノの旋律は、この物語を彩り続けます。

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