概要
あなたの瞳の色が、なによりも好きでした。
絵描きの男の妻は、夫の描いた絵に囲まれて幸せに暮らしていた。
決して彼女を外に出してはくれない夫の態度に疑問も持たず日々を過ごしていた彼女は、ある日隠されていた書き手の分からない日記を見つける。それは、夫婦の幸せな生活の崩壊の始まりだった。
数年前にサークルで参加させていただいたイベントで販売したサークルのアンソロジーに収録されていた作品です。「色」をテーマにしたアンソロジーで、担当する色の名前は作品内に出さずにその色を表現する、というルールで書いた作品でした。
この作品のテーマが何色だったのか、伝わりましたら嬉しいです。
お読みいただきありがとうございました。
決して彼女を外に出してはくれない夫の態度に疑問も持たず日々を過ごしていた彼女は、ある日隠されていた書き手の分からない日記を見つける。それは、夫婦の幸せな生活の崩壊の始まりだった。
数年前にサークルで参加させていただいたイベントで販売したサークルのアンソロジーに収録されていた作品です。「色」をテーマにしたアンソロジーで、担当する色の名前は作品内に出さずにその色を表現する、というルールで書いた作品でした。
この作品のテーマが何色だったのか、伝わりましたら嬉しいです。
お読みいただきありがとうございました。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!その色の名前は……?
とても不思議な物語です。
主人公は、屋敷で絵描きの夫と暮らす妻。奇妙なことに彼女は何も知らない。夫以外の人のことも、屋敷の外のことも、過去の自分のことも、愛する人の瞳の色の名前さえも。それでも幸せに暮らしていました。
ふとしたはずみで手にした、書き手のわからない日記を開くまでは……。
最初のうちは主人公の素性にわからないことが多く、日記も謎めいており、読んでいて様々なことを不思議に思いました。それでも、心情描写が緻密なため、謎を追いかけるようにぐいぐいと最後まで読んでしまいました。
屋敷の中には「橙の部屋」「紫の部屋」といったような、画家の夫の絵を色別に飾った部屋があり、その存在が印象的で…続きを読む