「ゆっきーって小説とか~」に続く言葉は、どうも思い当たる節があったのか、とても鋭く、痛烈な文章だった。「あの頃に戻れたら」誰しもが思い描いた事のある現象。しかし、本作の着眼点は気にした事もなく、仮に自分が戻れたら、気を付けたいところだ。
まあ、そうなっても仕方ないよね、となんだか主人公に肩入れしたくなる、甘酸っぱいんじゃなく強い苦味の恋模様。がんばれ。
Twitterのフォローなど、ありがとうございます。拝読させていただきました。時間を巻き戻しても変わらないそんな切なさが、作品にありました。
過去に戻ってやり直しに挑む…よくあるパターンのお話しかと思いきや、実はとても斬新なパターン。良い意味で裏切られました。当初の目的は果たせなかった主人公ですが、読んでいるこちらは不思議と悲しい気持ちにはならず、むしろスカッとさえしました。
読みながら恋愛中の気分を思い出しました。行動することの大切さや、チャンスをつかむことの難しさを教えてくれる作品です。ストーリーの切なさやもどかしさの割りに、読後感は何故かさっぱりしています。
『昔は貴方が好きだったけど、今は別の人と付き合っている』。10年前の初恋の人に振られ失意にある主人公に降りかかる『10年前に戻るイベント』。これはチャンスだと告白してみた主人公が思い知ることになる残酷な現実には絶句しました。彼女の言葉一つ一つが鋭利なナイフのように読み手の心を抉ってきます。失恋という苦さが生々しくリアルに描かれています。それでいて、人生を後悔の無いように生きたい。そう思わせてくれる良作でした。
同窓会で昔好きだった女子と再会し、告白したら、「私も好きだったよ」と過去形の返事と今好きな人に対する惚気が返ってきた。その日、主人公は不思議な体験をする。高校生の時に戻っていた。主人公は高校生のときは彼女が自分を好きだったはず!と告白をするが……。恋愛はやっぱりタイミングなんだろうなと感じました。その時お互い好きでも告白しないと何もないまま。時間が変わると結果も変わる。主人公がこの先良い人に恵まれますように!
ネタバレになりかねないので、作品の詳細は伏せておきます。告白というのは"タイミング"が全て。むろん、相手に確認するわけにはいかず、自分で判断するよりない。それには並々ならぬ勇気が必要で、易々とできることではないけれど、そのひと言で全てが変わるかもしれない。どう変わるかは、わからないとしても。最後の一行に余韻が残る、すばらしい短編小説でした。
高校時代に仲がの良かったメンバーで同窓会。「ゆっきーのこと好きだったよ」と告白を断られた。そして、タイムスリップ。意外な展開があります。
こう思う時って往々にしてありますだけど……って作品でした
誰もが経験するであろう学生時代。そして誰もが経験するであろう、初恋。もう一度過去に戻れたら?誰もが思う望みを巧く利用して、構成された作品です。ラストは必見!予想外の展開に思わず脱帽する作品です!!
懐かしい気持ちが蘇りました。短編なのであまり多くを語るとネタバレしそうなので、ぜひ読んでみてください。
巻き戻したい過去。誰にでもあるでしょう。そんな希望を叶えられた場合……過去と未来はどうなるのだろう?本作品は「if」とも云えるケースをドラスティックに魅せてくれるストーリーです。あの過去を変えたい。変わりたい。変われるのか?結果、青天の霹靂が読者方を待ち受けてました。ご覧いただき、衝撃のラストを目撃してください。
誰しも一度は考える、あの時ああしていたら?そんなお話です。
『悪人正機とはよういうたもんや。ワシはアホやからこそ人間が愛おしゅうてたまらん』……『センゴク(宮下英樹、講談社、敬称略)』にて本願寺顕如の述べた台詞である。 翻って本作、作者の主人公に対する視点はあたかも釈迦がカンダタを眺めるがごとき美しさと恐ろしさを感じる。いや、主人公は別に悪人ではないのだが、作中描かれるある種の愚かしさについては共通する要素を感じ取った。 蜘蛛の糸を登ったかに思える主人公に対する彼女の台詞は、まさに『審判』であろう。 必読本作。
なんていうのかな、いわゆるセオリー(またはテンプレとか)を意識させてぶち破る系のお話です。短い話ですけどそれのおかげで、切り口も切り方も切断面もバッチリ。まさに現代の短編。これぞ短編。
まるで、主人公を奮い立たせるような彼女の言葉。きっと、主人公のことが大好きで仕方なかったんだと思います。この作品は、あとからじわじわと考えさせられるところがいいと思います。青春の一大イベント・初恋についての秀作です。
色々と深かったです!いい意味で「あ、そういうこと!」と思わされた作品でした。
詳しくはネタバレになるので書きませんが、ストーリーに一貫して描れる切なさやちょっと皮肉っぽい結末がとても面白かったです。ぜひ読んでみてください。