突きつけられる子育ての現実から、自然な流れで現れる子育て支援AI。ずっと背景に感じる不思議な緊張感は、わが娘との微妙な距離があまりにもリアルだからかもしれません。ミステリーの謎解きのような快感を味わえます。おすすめです♪
AIと聞くとSFを連想しますが、この小説は現代ドラマです。イヤイヤ期の一人娘と多忙なシングルマザーを助けに来たAI。話しても相談しても無駄。決め付けて悩みを抱え込む母に手を差し伸べるロボット。≪希≫という名のロボットは、多忙な母に休息を示唆します。幼い子の気持ちを代弁します。張り詰めていた緊張が解けていきます。ロボットに見守られた母は無理しなくていいと自分を許し、素直に身近な存在へ助けを求めていくのです。助けを求めることの大切さ、見守る瞳の大切さについて、考えさせられました。
お母さんと娘さんとAIの話です。お父さんもちょっとだけ出ます。
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