あとがき

力量不足で知識不足。こんなテーマを書いていいのか?と悩みながら…。

不適切な表現、誤解を招く記述等あれば、ご指摘頂けるとありがたいです。フィクションなので、実際にこんな事例があったとして、どんな対応になるかは分からないことを申し添えます。

ひとり親はやっぱり大変だとか、そういうことが言いたい訳でもありません。もし、そんな風に見えたら申し訳ないです…。


娘が転んで見事な痣ができたのと、いつか聞いたロボットの話と、最近のいろんなニュースから、この物語は生まれました。


2020年4月。体罰禁止を盛り込んだ法律が施行されます。

いくつもの悲劇。失われた小さな命。彼らの声を未来に活かすための、法律です。


叩くくらい普通、という声もあります。

でも、それじゃ済まないこともある。


私は我が子を叩いたことはありません。

でも、誉められた理由ではない。

怖かったのです。

1日中、延々と泣き、ぐずるこどもに対峙して。止めてくれる人は、いなくて。

一度手をあげたら、溢れ出すものを止められる自信が無かった。


子育てが辛かった頃。

頑なになっていた私の話を、聞いてくれた人がいた。苦しい時に助けてもらった。

支えてくれた人達のお陰で、こどもと一緒に笑って過ごせる今がある。

私は、恵まれてきたのだと思います。


もし、親の助けが無かったら。

パートナーの協力が無かったら。

職場の理解が無かったら。

話を聞いてくれる人が、いなかったら。


どうなっていたか、分からない。


体罰禁止。それは、大事なこと。

でも、追い詰められて叩いてしまう親も、いるんじゃないかな…。それぞれの背景がある。

「これ以上、どうしたらいいの?」って、声が聞こえる気がする。

この法律は、親を罰するのではなく、社会全体で子育てしていこう、という考えが根底にあるそうです。

これをきっかけに、考えたいことがある。


子育てに、必要なもの。

それは、誰かのあたたかい眼差しを感じられることなんじゃないかって。

監視じゃなくて。

友達でも、近所の人でも、先生でも、誰でもいい。物理的な距離じゃなくて、心理的な距離の近さで。

一人じゃないってこと。


私の拙い言葉だけじゃ、足りないから。

326(ナカムラ ミツル)さんの言葉を、子育て中の皆さまへ贈ります。

そのまま、本のタイトルですが。


「いつもみてるよ。

がんばってるの、しってるよ」


令和2年1月31日

プラナリア

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