「凶運」ジャスレイと「灰色頭巾」アリマトールの冒険は語るに値する

ジャスレイは冷静な判断力に豊富な経験を持つ冒険者。そんな彼が単独で行動する理由は、彼の運の無さにある。ジャスレイは例のごとくの「凶運」を発揮しながら依頼をこなしている途中、異世界から飛ばされてきた青年トールと出会い、行動を共にするようになる。本作は彼ら二人の冒険をジャスレイの目線から語っているものである。

良く練られた物語に読みやすい文体は勿論の事、個人的には登場人物一人一人の立体感がたまらない作品です。好奇心旺盛なトールとの年齢や経験の差のせいか、ジャスレイは何かと保護者のような語り口になるのが面白いです。

40話まで読みましたが、彼ら二人の冒険がどのような結末を迎えるのか、読み進めたいような、まだ終わってしまって欲しくないような、そんな複雑な心境です。

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