「凶運」な冒険者を応援したくなる!

何故かいつも災難に巻き込まれてしまうオジサン冒険者ジャスレイ。運命の悪戯か、異世界(現代)からやって来た青年と旅をすることになります。まず、この二人の出会いがコント並に面白いです。

ジャスレイには特別、特殊な能力はありませんが、決して弱くはありません。自分自身や仲間の条件を考えて戦況を読み、勝ちを導き出します。味のあるキャラで、運は悪くても頑張ってほしい!と応援したくなります。

落ち着いた文体で、まるで中世ヨーロッパを旅している気分になります。特にお料理の描写はとても美味しそうでした。主役二人の心情や背景も丁寧に描かれていて物語に引き込まれます。

「凶運」のおかげか?怪しいエルフの依頼を受け、到着した先でも新たな災難が。ジャスレイはどう切り抜けるのでしょうか。是非、最後まで読んで頂きたい作品です!

余談ですが、こちらの作者様は純文学も手掛けられます。異世界ファンタジーも書いて純文学も書けるのは珍しいと思います。是非、他の作品も覗いて見て下さい。

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