アホとシリアスの狭間

死に立ての霊と化した女性と、なんか死神みたいな主人公がシュールな会話とそこはかとなく漂う百合感を織り交ぜる、ハートフルコメディ。アホとシリアスが9対1くらいで見事に調和しているというか、冒頭でケツに日本酒の一升瓶がぶっささっているところから1割でもシリアス方面に振ってくる豪腕ぶりに驚いたというか、これが本当の尻assかと思いました。語り口も癖がありすぎてそれがまた癖になる文体で、この語り口で1割でもシリアスに振ってくる豪腕ぶりは楽しい読書体験でした。いい話なのかなー?
爆ぜる菊って何のこっちゃと思いましたが、割とそのままで笑いました。

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