女神と呼ぶには泥臭く、愚直で、人と呼ぶには神々しく強い

間違いなく本作のヒロインである薫子先輩は超人です。

社会的な常識や倫理から、自己を切り離し。
クローニングと記憶の継承によって時間を得て恋人を蘇らせる道筋は
良くも悪くも真っ当な人間では不可能な偉業であったと思います。

それに対して、彼女の思い人である和真は何者なのか?

恐らく普通の人で、そしてだからこそ超人足る先輩では、
個人で完結した人では及ばない所に手が伸ばせる人で。

何より、あえてこう表現しますが。その《前世》から
行動できる普通の人であると思うのです。

だからこそ彼ら二人と、そしてこの未来で出会っていく人々が
何を目指し、どこに辿り着くのか。とても楽しみに読ませて頂いております。

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